hopi indian reservation, arizona

INDIAN RESERVATIONの中にあるHOPIの集落を訪れる.
毎週土曜日になるとHOPIの人たちが集まってダンスをするので,それを見に行ったのです.
HOPIは合衆国のネイティブ・アメリカン部族の中でも最も幸せな人たちというふうにいわれていて,
その理由は未だに伝統的な文化と共に生きることができているからということらしい.土曜日のダンスというのも観光用ではなく,あくまでも離れて住むHOPIの人たちが集まる機会であって,加えて彼等の集落付近においては写真・ビデオ撮影等,一切禁止されている.
それが観光等に利用されて,興味本位の観光客が巨大なバスで集落に横付けするようになること,またそれに伴いHOPIの人たちが観光客相手の商売で生計をたてるようになって自らの文化を切り売りするような自体に陥ることを恐れた酋長がそういう禁止事項を定めたのだそうです.
このやり方は一般に非常に肯定的に受け取られているし,また成功しているともいえる.集落には観光客はほとんどいない.
観光客相手の露天もなく,集落で2,3件,クーラーボックスに入れたジュースや水を売っている家がある程度.
それも特に観光用という感じではない.
HOPIの人たちはとてもフレンドリーで,集落にも寂れた雰囲気やアルコール・ドラッグまみれの人たちといった,映画で見るようなINDIAN RISERVATIONの感じはなく,みんながHOPIを幸せな部族と呼ぶのもなんとなく分かりました.
ところでダンスを見に行ったHOPIの集落はSECOND VALLEYと呼ばれる高台のてっぺんにあって,急な坂道を車で登って行きます.
集落の規模はそれほど大きくなく(私が思った程には...),正確には分かりませんが50家族ぐらい住んでいるのではないでしょうか.中心に100平方メートルぐらいの長方形の広場があって周りを人家がとりかこんでいます.
広場の一角に半地下になった部屋があって,その中でダンスの前の儀式が行われます.
儀式が終わるとダンスをする人たちははしごを登ってその建物の屋上部へ出て来てそこから広場へ降りてきます.
ダンスの形式等詳しいことは全く分かりませんが,衣装やメイクなどは一回一回異なるそうです.一つが10〜15分ぐらいで,休憩を挟んで一日中異なるグループが踊ります.年令の高いグループから始まって最後は子供達になるのだそうです.
楽器は太鼓の人が必ず一人いて,あと衣装に鈴のようなものがついています.ダンスをしている人たちの周りをほかのHOPIの人たちが取り囲んで一緒に歌います.歌の意味は分かりませんが,これも毎回異なります.
私がみたダンスは男女それぞれ6人ぐらいが向かい合って槍のようなものを使って踊るもので,後でHOPI出身の人に聞いた所,雨乞いのダンスなのだそうです.
しかもそのダンスの最中,少しだけど本当に雨が降ってきました.びっくり...

posted by f at 2001/08/05 2:51
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