なにもしない

最近映画も見ないし音楽も聴かない。もの作りも全然していないし、凝った料理も作っていない。シンと静まりかえった空間でただ本を読んでいる。退屈な生活と思われるのかもしれないけど、多分これが今一番必要なことな気がする。例えば狂ったように毎日映画館に通いつめていた時期というのがかつてあったとして。いや、一年で200枚とかCDを買っていた時期とか、展覧会ばっかりしていた時期とか、インドでヨガ習ってた時期とか、なんでもいいんだけど。そういうのは、そこから何か得るものがあるからこそできるというか、多分そこにある何かを追求するという行為が、自分の喜びなり充足感なりと呼応するからこそ引き付けられていくのであって、だからこそ、どんなちっぽけな瞬間からも自分にとっての何かを引き出すことができるんだと思う。でも、同じ映画でも同じ音でも同じ場所でも、多分自分にとっての意味というのは常に変化していくものであって、対象が持つ何かと私の中の何かが呼応しあう時期とそうでない時期というのがあるんだろう。今の私は、映画も音もアートも旅も、多分全然求めていなくて、何となくそこには私が今必要としているものがない気がして、白っぽい部屋に閉じこもって本ばかり読んでいる。そんな時期なのだと思う。

posted by f at 2003/03/05 15:51
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