焦りとバランス

寝る前に明日の天気について考えた。
考えながらふと思った。
明日のことについて考えるなんて久しぶりだなぁ...と。
思えば目の前に山積みになっている仕事を消化するのに精いっぱいで、明日の天気のことを考えたりする余裕がなかった気がする。
異常だなぁ、こんな生活...と、ちょっとだけ思った。
考えてみると、精神的に追いつめられている時というのは、生活の細部が微妙にずれがち、というか、おろそかになりがちだ。
ほんとうにちょっとした、普段なら何も考えずともそれなりにきちんとできているようなことに手が回らなくなる。

例えば、トイレのトイレットペーパーがきれたままだったり、
洗面台に髪の毛が落ちていたり、
食器棚の扉が開けっ放しになっていたり、
ちゃんとしたい気持ちもあるけど、そんな場合じゃない、という根拠のない焦りもあったりして。
いい状態じゃないよね、うん。

私は、割と上り調子な時と下り調子な時の差が激しいと思うのだけれど。そしてそれは日頃の精神状態の管理が行き届いていないせいであることも分かっているのだけれど。でもまぁ、とことん下り調子な時は、時間が許す限り、何もせずにぼーっと、状態が良くなることを待つようにしている。
ちょっとゆっくりお風呂に入ったり、早めに寝たり、小説を読んだり、音楽をかけたり、手の込んだ料理をしたり。
そうやって「その気」になるのを待つ。あせってもあまり良いことはない、というのは分かっているつもりなので。
でももちろん、切羽詰まった状態が避けられないことも多々あるわけで。もう、今回とか本当に、焦りで手の震えが止まらなかったり、何も食べれなかったり、いや、本当に、もうこんなのはヤダーと、心の底から思ったよ。いい状態っていうのは、きっと目に見えないようなたくさんの細部によって構成されていて、であるがゆえに、一旦どこかが狂ってくると、そこから徐々に歪みが広がっていって、ちょっとやそっとじゃ修復不可能になったりもするのだろう。
バランスのとれた生活をするってなかなか難しい。

posted by f at 2003/04/02 15:53
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