消えた郵便物とか切羽詰まった感じとか

2ヶ月ぶりに自分のアパートに戻ってきてみたら、なんと郵便物が全くなかった!
あまりに溜め込み過ぎていたため、郵便局の人が、私は引っ越したものと思って全部持っていってしまったらしい。
郵便受けに「新入居者の方は裏に入居者全員の氏名を書いて云々...」っていうカードが挟まっていてびっくり。

知らない内に荷物とかまで全部処分されていたらどうしようと思ったけれど、それはなかった。
レコードも本も無事だった。ほっ。
おんぼろ冷蔵庫の冷凍室は霜とつららでいっぱいになっていた。
さぼてんにお水をあげて、換気をして、水回りを掃除して、56件の留守電を聞く。
うち3件が、TA室の鍵を戻してくれ、というものだった。ごめんなさい。

恋人から、「君の生活能力のなさにはほとほと呆れる」といわれながら、図書館に本を返しに行ったり、郵便物の手続きをしたり(ほとんど差し出し人のもとに送り返されてしまったらしい)、鍵を返しに行ったりする。だって、郵便屋さんが郵便物持っていっちゃうなんてしらなかったし!鍵返さなくちゃいけないなんて知らなかったし(常識)!

留守電に「あなたのことに関わる重要なお知らせがありますので折り返し1-800-...までご連絡下さい」というメッセージが3件入っていたのだけれど、電話嫌いの私は絶対にかけない。だいたいフリーダイヤルだし、きっとあわててかけてみたらクレジットカードの勧誘とかで、ますます電話が嫌いになるようなセールストークにつきあわされるに違いない、とかなんとか理由を付ける私のことを、恋人が哀れむような目で見ている。ちっ。
それくらいやれよってぐらいのことがどうしてもできない、っていうのがダメ人間の基本でしょーって、そんな人と一緒に生活したくないよね。私だっていやだ。

アメリカ人とはとても思えないほど几帳面で、生活の隅々まできっちり用意周到な彼には、私の非社会的な部分が理解できないらしい。どれくらい几帳面で用意周到かと言うと、いまだかつて銀行の手数料(違う銀行のATMを使ってお金をおろしたりするとチャージされる)だとか罰金だとかいったたぐいのものを、何一つ払ったことがないというくらい。公共料金の滞納とかとももちろん無縁な人。
どんな時にも制限速度内でしか運転しない男でもある。たまに制限速度表示のない通りとかに出るとすごい焦ってる。
って、それは几帳面というよりは自閉症的だな。

夜はお寿司を食べに。サーモンはやっぱりこっちの方がおいしい。
恋人が私の箸の持ち方がおかしいというので(実際おかしい)、ムキになって胡麻をつまんだり、トビコをつまんだりして競争する。五分五分。
猛烈に眠くなって、そのままベッドへ直行してしまった私の横で、恋人が窓を開けたり扇風機をセットしたり、冷凍室の掃除をしたりしていた。
いい人だ。

彼の切羽詰まっている感じとか、行き場のない憤り感だとかを、もうちょっと分かってあげられるようになれたらいいと思う。
自分の中にあるそういう気持ちとかとも、もうちょっとうまくつき合っていけるようになれたらいいと思う。

posted by f at 2003/07/20 1:32
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