新年の夕焼けを見ながら

もう2004年か... いろんなタイムリミットが迫ってくる感じ。わー。

1月だというのに信じられないほどの暖かさ。
年末にしたことといえば、ステ姉や日本の家族・親戚へのクリスマスプレゼントを郵便局に出しにいったくらい。う...だってクリスマス前って郵便局が殺人的な混みようでとてもじゃないけど近付く気になれなかったんだもの!(言い訳)
お正月だというのになんか疲れ果てていて外に出る気も人に会う気もまるでナシ。結局家でダラダラと本を読んだり、ちょっと豪華な夕飯を作ったり。

そういえばブラジルがアメリカ人観光客に限って指紋の提出を義務づけるという法律を作ったとか。アメリカの最近の移民法の改悪に対する反応みたい。最初は学生ビザホルダーのみ指紋を採取するということなのかと思っていたけれど、観光客も含め外国からの入国者は全員指紋を採られるみたいですね。アメリカをサポートしている国からの観光客は免除とかあるのかもだけど。
なんだかなぁ... 
やることが後ろ向きというか、歴史とか人々の記憶とか、そういうものによって築き上げられてきた何か、みたいなものに対してとことんインセンシティブだよな、アメリカの政治って、と思ったり。まぁ、日本も似たりよったりだけど。

そういえばこの前Lが遊びに来ていた時、「フミヲは人がネガティブになっていると、『何でそれが悪いことなの?』みたいな形で、人がネガティブに思っているようなことを一回転させて肯定するような所があるけど、でも根本的には誰よりもネガティブでペシミスティックだよね」とかなんとかいう話になって、ステチーまでが「僕もたいがいペシミストだと思っているけど彼女はそのさらに上を行く」とか言い出して、さらに、アメリカの場合は階級ごと(人種的なものだったり収入によるものだったりするわけだけれど)にそれ相応のメンタリティみたいなものがあって、この辺の人たちはこういう生活をしていてこういう身なりをしていてこの程度の教育水準で、だからこそこういうペシミズムを共有しているみたいなことが割と分かりやすい形で存在しているんだけど、日本の場合はそういうのが分かりにくい、という話に。ステチー曰く、私のように学歴のあるミドルクラスの両親の下に生まれ南国の田舎で何不自由なく育った女の子は、ベルベットアンダーグラウンド(60年代のNYCアングラバンド。この場合は単に音だけでなく政治的な意識とかを含んだものとして取ってもらえればよいかと...)を好きになったり変な映画を見たり大学院で哲学を専攻したりはしないらしい。ステチー曰く「まぁ、そういうのは表面的なイメージで語っているだけだから、実際何が人の内面に影響を与えるのかは一概には言えないものだけど、でも日本の田舎で暮らしているごく普通の女の子がベルベットアンダーグラウンドを聞いている光景ってやっぱりなんかすごい不思議」なのだとか。
似たようなことはこれまでに何度も言われたことがある。でも、個人的には、それなりの家庭環境でそれなりの物質的豊かさを享受し、それなりの容姿とそれなりの学力を持ち合わせ、それなりの可能性を与えられつつ、であるがゆえの限界にもまた敏感だったりする、この階級というか世代というかに特有の何かがあることは、すごく実感を持って感じていたりもする。それは中産階級の悩みとかではなく、悩みがないことの悩みでもなく、こういう環境で育ったがゆえに見える世界の有り様であるとか、こういう環境であるがゆえにはまり込んでしまった場所、みたいなものなのだけれど、それを言葉にするのは、今の私にはまだ難しい。

今年一年でどこまで行くことができるのか... ふんばりどころの一年となりそうです。

posted by f at 2004/01/01 2:06
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