ジャンク市いろいろ

ところで、これまでの日記に何度も登場するサルベーション・アーミーはいわゆるジャンク市みたいなもので、各家庭から寄付...というよりはいらなくなったものを処分しているだけなんだけど、とにかく、まぁ、そういうものを格安で売っている所で、イギリスにはこれと似た感じのものとしてカーブーツというのがある。
カーブーツは、ガレージセールの出張版みたいなもので(でもフリーマーケットとはちょっと雰囲気が違う)、いらなくなったものを車につめて持って来て売るというやつで、週末の午前中、街からちょっと離れた郊外の公園や広場なんかで開かれている。規模も様々。
もちろんカーブーツは基本的に自分達で準備して自分達で売って、利益も直接自分たちにかえってくるわけで、厳密に言えばサルベーション・アーミーとは異なるわけだけれど(どちらかといえば家庭からの寄付品をチャリティの為に販売しているOXFARMの方がやり方としてはサルベーション・アーミーに近い)、でも、売られているものとか値段の設定といった点では共通する部分が多い。掘り出し物を求めて毎週末やってくるジャンク・ハンターがいるのも同じ。

私もイギリスにいた時はよくカーブーツに出かけていたのだけれど、一つ問題なのは朝がとんでもなく早いということ。どのカーブーツも9時前後から始まるのだけれど、掘り出し物を見つけるためには早く行くにこしたことはない。プロフェッショナルなジャンク・ハンターは開始の一時間とか二時間から会場入りしてセラーが品物を陳列しているうちから交渉に入っているわけで、開始直前に会場入りしたのでは遅いくらい。もちろんアーリー・バード(早起きという意味だけどこの場合は開始前に物色しにくる人たちのこと)禁止という張り紙はどのカーブーツでも出るわけだけれど、それでも塀を乗り越えたりセラーを装ったりしながら開始前の会場に忍び込む人は後を絶たない。というわけで、真剣に掘り出し物を探そうと思ったら7時ぐらいには会場周辺にスタンバって侵入するチャンスを伺っておかなくてはいけない。ということは起きるのは6時とか6時半ということになる。週末の朝6時半に起きるのって...辛いっす。

ちなみに今思い返してみると、当時あんなに通いつめていたカーブーツで何を買ったのかは全然覚えていない。とりあえず当時60sものとかオリエンタリズムものが好きだったので、そういうものを集めていたんだとは思うんだけど、オリエンタリズムものとかって中途半端にあっても単に趣味の悪い人みたいにしか見えないから微妙。ほとんどはイギリスにいた頃一緒にいた人の家のガレージに置いてきてしまった気がする。帰国直前にレトロな広告のために昔のナショナル・ジオグラフィックを50冊ぐらい衝動買いして、最後は半分涙目になりながら広告の切り抜きをしたのは覚えている。これは今でも日本の研究室においてある...はず...(こんなもので本だなを占領してごめんなさい)。ちなみに集めていたのは50sや60sの観光広告でした。オリエンタリズム炸裂で結構おもしろいものがあります。あと当時のエア・フランスの広告って常にストイックに機内食でいい感じだったり。 

posted by f at 2004/01/13 2:19
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