アメリカ、アメリカ

雑用続きの日々。
天気が良いのだけが救い。
昨日はインディペンデント・メディア系の活動で有名なAmy Goodmanの講演会へ。
NPR(National Public Radio)の"Democracy Now!"の人と言えば、アメリカ在住の人だったらピンとくるのではないだろうか。
それにしても、こういう政治的な講演会が1000人以上収容できるホールで、無料で、セキュリティチェックもなく行われ、しかも満員になるっていうのがすごいよなー、と、こういうタイプの講演会に行く度に思う。先日のTaqui Aliも立ち見がでたし。5万人ぐらいの規模の街で、アクティビスト系の講演会にこれだけの人が集まるっていうのは、日本ではありえないと思う。
どっちがどうというわけではないのだけれど、こういう場所に行くと日本とアメリカの違いを感じる。

Goodmanはすごく話好きな、いかにもアクティビストといった感じの人だった。
言葉の使い方や話の持って行き方に多少気になる部分もあったけれど、質問者への応答とか、細かい部分に、彼女の人の良さみたいなのが出ていて、なんというか、彼女が一般の人たちからこれだけ支持されているのも分かるような気がした。話の内容はもっともなことが多く、アメリカにおけるジャーナリストの迫害、コーポレート・メディアの戦争描写の虚偽性、アメリカ国内における自由な討論の場の喪失といったことが繰り返し指摘され、すべては良心的な市民の行為にかかっているといった話で終わる。自分達の自由を守ろうといったアメリカ的な主張がされる一方で、ここでも歴史の重要性が強調されていたのが印象的だった。多くのグラスルーツ・ジャーナリストが持っているような、強くて何か、形にはならないけれどそこに存在するような何か、に対する使命感みたいなものを彼女も共有していて、それが彼女の魅力なのだな、と思った。
それにしても、こうやって平日の夜、3時間ぐらいかけてNYCからB街までやってきて、時間を大幅に超過してホールから閉め出されるまで話し続けて、そしてまた3時間かけてNYCに戻り、朝の8時には普段通り"Democracy Now!"の収録をするなんて...タフだよなぁ...


そして、数カ月前からもめていたのだけれど、数日前、とうとう今のアパートが別の人に売却されて、新しいオーナーが私たちの隣の部屋に引っ越して来た。すごく若いカップル。
さんざん悪い噂が飛び交っていたのに、実際会ってみたらすごく気さくな感じの人たちだった。
窓からマクドナルドやウェンディーズといったファストフードチェーンのネオンが見えると安心すると言っていた。アメリカンだー。

posted by f at 2004/02/27 0:44
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